ゆのです。
記事にしようと思っているネタはいくつかあるのですが初回は個人的に最近買って、よく弄っているBanana Pi「BPI-R4」を紹介したいと思います。
Banana Piとは中国の深センにあるメーカー「SinoVoip」が開発したシングルボードコンピューターの1つでBanana「Pi」という名前から予想できるとおり、Raspberry Piをきっかけに流行ったシングルボードコンピュータの派生品の1つになります。(他の派生品にはOrange Piなどがあります。)
購入に至った経緯ですが、筆者の家の無線アクセスポイントはここ数年ずっとOpenWrtに入れ替えた市販の家庭用ルータ(BuffaloやLinksys、Netgear等の対応モデル)を使っていたのですがネット回線がauひかりの5Gbps契約なこともあり、10Gbps対応の物が欲しくなり探してみたところ、これにたどり着いた次第です。
今回購入したのはタイトルに記載したBPI-R4という型番のものになります。過去にはBPI-R1、R2、R2PRO、R64、R3等々たくさんのモデルが発売されていたようです。
筆者が購入したモデルの詳細なスペックは以下になります。
CPU | MediaTek MT7988A (Filogic 880) Quad-Core Arm Corex-A73,1.8GHz Processor |
RAM | 4GB DDR4 |
オンボードストレージ | 8GB eMMC 128MB SPI-NAND |
SDカードスロット | 1x Micro SD Card |
ネットワークポート | 2x 10GbE SFP+ 4x 10/100/1000Mbps RJ-45 |
USBポート | 1x USB3.2 |
miniPCIeスロット | 2x miniPCIe slots with PCIe3.0 2lane interface for Wi-Fi 7 NIC (Network Interface Card) |
M.2スロット | ・1x M.2 KEY-B slot with USB3.2/PCIe3.0 interface for 5G ・1x M.2 KEY-M slot with PCIe3.0 1lane interface for NVMe SSD |
GPIO | 26 Pin GPIO, some of which can be used for specific functions including UART, I2C, SPI, PWM, I2S. |
ボタン | リセットボタン、WPSボタン、ブート切り替えスイッチ |
LED | パワーLED、ネットワークLED |
電源 | DCコネクタ(5.5mm x 2.1mm):12V/5.2A USB Type-Cコネクタ(USB-PD入力):19V 3.2A |
サイズ | 奥行:100.5mm 横幅:148mm |
重量 | 250g |
このBPI-R4を使って何ができるかというとオプションの構成やインストールするOSによりますが、以下のような機能を持たせることが可能になります。(一例)
- インターネット接続ルータ
- Wifi7対応無線ルータ
- 4G/5G LTE対応ルータ
- 無線リピーター
- NAS
対応OSは基本的に以下になりそうです。
- OpenWrt
- Debian 12
- Debian 11
- Ubuntu 24.04
- Ubuntu 22.04
Raspberry Piは4Bや5だと、純正のOSにあたるDebian系のRaspberry Pi OSを始め、Ubuntu、Redhat系のAlma Linuxも動作しますのでBPI-R4のOSの幅はかなり狭いと思っておいた方が良さそうです。筆者はOpenWrtが動作する&10G対応のSFP+があるものを探していたのでこれに決めました(笑)
余談ですが筆者宅にはAlmaLinux9をインストールしたRaspberry Pi 4B (8GB) もあるのでまたどこかで記事にできればと思います。
次回以降の記事は、実機を元にした内容になっていく予定です。
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